SSTR
Steady State Tokamak Reactor
自発電流に着目した定常トカマク炉概念 [設計:1990-1992]
1990年に提案された定常トカマク炉概念であり、プラズマ電流のうち75%を自発電流(ブートストラップ電流)で流すところに特長があります。SSTRは、これ以降の定常トカマク炉設計の基本概念になりました。SSTRはITERよりやや大きく、主半径が7m、核融合出力 3GW、電気出力1.08GW を発生するように設計されています。2MeVの中性粒子ビームを入射してプラズマ電流の25%を駆動します。中性子照射に耐える低放射化フェライト鋼F82Hを主要構造材料として用い、加圧水で冷却します。
設計パラメータ
核融合出力 3.0 GW
プラズマ大半径 7.0 m
プラズマ小半径 1.7 m
アスペクト比 4.1
楕円度 1.85
プラズマ電流 12.0 MA
安全係数 5.0
トロイダル磁場 9.0 T
規格化ベータ値 3.5
ブートストラップ電流割合 75%
電流駆動パワー 60 MW
平均中性子壁負荷 3 MW/m2
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