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核融合エネルギーの将来像を構想する

核融合炉システム研究グループ

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更新日 2009-06-29 | 作成日 2008-07-03

SSTR

Steady State Tokamak Reactor
自発電流に着目した定常トカマク炉概念  [設計:1990-1992]


SSTR(1).tif1990年に提案された定常トカマク炉概念であり、プラズマ電流のうち75%を自発電流(ブートストラップ電流)で流すところに特長があります。SSTRは、これ以降の定常トカマク炉設計の基本概念になりました。SSTRはITERよりやや大きく、主半径が7m、核融合出力 3GW、電気出力1.08GW を発生するように設計されています。2MeVの中性粒子ビームを入射してプラズマ電流の25%を駆動します。中性子照射に耐える低放射化フェライト鋼F82Hを主要構造材料として用い、加圧水で冷却します。

設計パラメータ

 核融合出力          3.0 GW
 プラズマ大半径        7.0 m
 プラズマ小半径        1.7 m
 アスペクト比         4.1
 楕円度            1.85
 プラズマ電流         12.0 MA
 安全係数           5.0
 トロイダル磁場        9.0 T
 規格化ベータ値        3.5
 ブートストラップ電流割合   75%
 電流駆動パワー        60 MW
 平均中性子壁負荷       3 MW/m2

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