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核融合エネルギーの将来像を構想する

核融合炉システム研究グループ

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更新日 2009-06-29 | 作成日 2008-07-03

VECTOR

VEry Compact Tokamak Reactor
経済性に優れる低アスペクト比実用炉概念  [設計:2002-2003]

VECTOR.gif低アスペクト比化により大幅な経済性改善をねらった革新的実用炉概念であり、従来のトカマク炉と比べて炉本体重量が半分以下に低減されているのが特長です。VECTORではアスペクト比 2.4という通常トカマク(アスペクト比は3.1~4)と球状トカマク(アスペクト比は<2)の中間の値を選択したことで、低アスペクト比の利点を確保しつつ超伝導コイルの採用を可能にしました。A-SSTR2では電磁力に対する支持構造材を設置するためやむなく中心ソレノイドを排除しましたが、VECTORでは積極的に中心ソレノイドを排除して炉をコンパクトにしました。

設計パラメータ

 核融合出力          2.5 GW
 プラズマ大半径        3.2 m
 プラズマ小半径        1.4 m
 アスペクト比         2.3
 楕円度            2.35
 プラズマ電流         14.6 MA
 安全係数           6.0
 トロイダル磁場        5.0 T
 規格化ベータ値        6.0
 ブートストラップ電流割合   78%
 電流駆動パワー        60 MW
 平均中性子壁負荷       6.4 MW/m2

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