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核融合エネルギー研究開発部門の宮田良明主任研究員が 2016年11月29日から12月2日まで東北大学青葉山キャンパスで開催された第33回プラズマ・核融合学会年会にて、核融合エネルギー研究開発部門 那珂核融合研究所 先進プラズマ研究部 先進プラズマ統合解析グループ 宮田 良明(主任研究員)が若手学会発表賞を受賞しました。
( 発表内容と個人コメント ) 発表件名:MHD平衡制御シミュレータを用いた高楕円度プラズマの垂直位置安定性の研究 トカマク型核融合炉の出力はプラズマ圧力の二乗にほぼ従うため、核融合炉を成立するためにはできるだけ高い圧力のプラズマを定常的に保つ必要があります。プラズマ断面を縦長(高楕円度)にすることで、高い圧力のプラズマを閉じ込められることが知られています。一方で、楕円度が高くなると、プラズマの力学平衡を支える外部真空磁場の曲率が悪化し、プラズマは垂直方向に不安定になります。そのため、真空容器等のプラズマ近傍に設置された導体に流れるうず電流による安定化を利用するとともに、平衡制御コイルを用いて、プラズマの垂直位置を安定制御しつつ楕円度を高めることが不可欠です。本研究では、うず電流の影響を正確に取り入れて、実際の制御に対するプラズマの動的挙動を予測できるMHD平衡制御シミュレータ(MECS)を開発しました。MECSを用いることで、核融合原型炉に相当する条件下でプラズマの垂直位置を安定に制御できるプラズマ運転領域の定量評価やプラズマ運転シナリオを検証しました。 この度は、第33回プラズマ・核融合学会年会におきまして、若手学会発表賞を受賞することができ、大変嬉しく光栄に存じます。このような名誉ある賞を頂けたのは、共著者や研究チームの皆様方のご指導・ご協力あっての賜物と心よりお礼申し上げます。今回の受賞を励みに、より一層の精進を重ねてまいる所存です。
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