核融合エネルギー研究開発部門
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原子分子データとは

 核融合の研究開発のために、プラズマの特性を解析するための基礎データである原子分子データの整備を進めています。

 プラズマを閉じ込める真空第一壁は、不断の粒子/熱衝撃に晒され、スパッタリング、化学的侵食等により損傷を受けます。プラズマ中への不純物混入の原因となる粒子−物質相互作用のデータは、壁材料の選定に有用です。

 プラズマ中には、電子、D、T、Heの原子核、不純物イオン等の荷電粒子、光子、また、プラズマ境界層には中性粒子も存在します。さらにプラズマ加熱のために中性粒子入射が行われます。これらの粒子間の衝突により起こる多種類の原子衝突過程データがプラズマ特性の解析に必要となります。

 プラズマ特性の計測には、不純物イオンが放出する固有の光が利用されます。波長、発光強度が光を同定する原子構造データです。不純物イオンの原子構造データの整備は、スペクトル線の同定を容易にします。

 このような原子分子レベルでの情報をまとめて原子分子データと呼んでいます。